以下の内容はBJ F360を例として記載してあります。 他のモデルでも手順は同様ですので、ファイル名等を読み替えて操作してください。
【操作手順】
1. カーネルのtarパッケージをコピーして解凍してください。その後で、シンボリックリンクを張り直します。
※/usr/src/linuxディレクトリ(シンボリックリンク)がある場合は、予め削除かリネームをしておいてください。
削除する場合 … # rm -f linux
リネームする場合 … # mv linux linux-2.2.18 (linuxをlinux-2.2.18にリネームする例)
# cp linux-2.2.19.tar.gz /usr/src/ # cd /usr/src/ # tar -zxvf linux-2.2.19.tar.gz # mv linux linux-2.2.19 # ln -s linux-2.2.19 linux
2. xconfigを使って、カーネルの構成を設定します。
# cd /usr/src/linux/ # make xconfig
※xconfigの起動後、次の設定を行い、Save and Exitで終了してください。
USB support
Loadable module support
ここでの設定は、USB接続の構成のみを指定しています。環境によっては、その他の項目を設定する必要があります。
また、パラレル接続やLANの構成は、お客様の環境に合わせて設定が必要です。
パラレル接続とLANの設定例を次に示します。
General setup
Character device
Network device support
Ethernet (10 or 100Mbit)
※カードメーカー、型番により設定は異なります。詳細は、xconfigのヘルプまたは各ネットワークカードのメーカーのホームページを参照してください。
3. カーネル、モジュールをコンパイルします。
# make dep;make clean # make bzImage # make modules # make modules_install
4. カーネルとシステムマップをコピーし、System.mapのシンボリックリンクを作成します。
# cp /usr/src/linux/arch/i386/boot/bzImage /boot/vmlinuz-2.2.19 # cp /usr/src/linux/System.map /boot/System.map-2.2.19 # cd /boot/ # rm System.map (バックアップしたい場合は、# mv System.map System.map.bakなど) # ln -s System.map-2.2.19 System.map
5. 前のカーネルと共存させるために、別名でliloに登録します。
※geditなどのテキストエディタを使用して、以下の内容を/etc/lilo.confに追加します。
image=/boot/vmlinuz-2.2.19 label=linux-2.2.19 read-only root=/dev/hda1
※設定内容は、コンピュータの環境やディストリビューションのインストール状況によって異なります。
詳しくは、ターミナルを使用して、man lilo.confで表示される内容や、市販の解説書を参照してください。
設定内容をliloに反映させます。
# /sbin/lilo
6. BJフィルタをインストールします。
# rpm -ivh bjfiltercom-1.3-1.i386.rpm # rpm -ivh bjfilter360-1.3-1.i386.rpm
7. /etc/printcapを編集します。
bjf360usbraw:\ :lp=/dev/usb/lp0:\ :sd=/var/spool/lpd/bjf360usbraw:\ :mx#0:\ :sh:\ :rw:\ :if=/usr/local/bin/bjf360raw:
bjf360usbps:\ :lp=/dev/usb/lp0:\ :sd=/var/spool/lpd/bjf360usbps:\ :mx#0:\ :sh:\ :rw:\ :if=/usr/local/bin/bjf360ps:
8. スプールディレクトリを作成します。
# mkdir /var/spool/lpd/bjf360usbraw # mkdir /var/spool/lpd/bjf360usbps
9. コンピュータを再起動して、ブートローダLILOからカーネル2.2.19を選択して起動します。