2.2.1 lprコマンド(CUPS)

lprコマンドを使用してファイルを印刷する場合は、以下のようにコマンドを入力します。


    lpr -P PIXUSIP4100 [filename] {-o "option"}

■書式の説明

filename について】

filename には、印刷するファイル名を指定します。PS、BMP、TIFF、JPEGなど、CUPSがサポートしているファイル形式を指定できます。
CUPSがサポートしているファイル形式の詳細は、Common UNIX Printing Systemのホームページ(http://www.cups.org/)を参照してください。

option について】

option は、印刷設定を指定する印刷オプションです。lprコマンドの -o オプションに続けて " " で囲んだ中に記述します。
option を省略した場合は、プリントフィルタが内部で持っているデフォルト値が使われます。

option には以下の種類があります。指定方法の詳細は、それぞれの項目の説明を参照してください。

基本設定

ページ設定


option に指定できる印刷オプションは、プリンタのモデルによって異なります。また、組み合わせによっては無効なoption があります。


CUPSのWebインタフェースでプリンタの設定を変更した場合は、変更後の値がデフォルトになります。

【用紙サイズをA5、用紙の種類を普通紙に設定してsample.bmpを印刷する場合の書式例】


  [user@zzz /yyyy]$ lpr -P PIXUSIP4100 sample.bmp -o "PageSize=a5" -o "MediaType=plain"


プリンタ名を省略すると、デフォルトのプリンタが使用されます。

【デフォルトのオプションでsample.bmpを印刷する場合の書式例】


  [user@zzz /yyyy]$ lpr -P PIXUSIP4100 sample.bmp

【パラメータが存在しない印刷オプションで印刷する場合の書式例】


  [user@zzz /yyyy]$ lpr -P PIXUSIP4100 sample.bmp -o "CNGrayscale"


指定した印刷オプションに誤りがある場合、オプションは無視され、デフォルトの印刷オプション、およびパラメータで処理されます。詳細は「付録B 主な制限事項」の「■CUPS動作設定による使用制限」を参照してください。