1.2 Turbolinux 10

Turbolinux 10でのインストールについて説明します。

  1. Linuxのインストール
    Turbolinux 10のインストールを行う際には、以下の2点に注意してください。


    詳細は、パッケージに付属の説明書を参照してください。

  2. Linuxの起動
    インストール後にLinuxを起動し、rootでログインしてください。

  3. rpmファイルのコピー
    次のrpmファイルが必要です。あらかじめ任意のディレクトリに、使用するプリンタに必要なrpmファイルを、キヤノンのWebサイトからダウンロードしておいてください(下記rpmファイル名の「2.4-0」の部分はバージョン番号です)。
        bjfilterpixus990i-2.4-0.i386.rpm -------- PIXUS 990i用BJフィルタ
        bjfiltercups-2.4-0.i386.rpm -------- CUPS対応モジュール

  4. libpngパッケージのインストール
    あらかじめ任意のディレクトリに、"libpng-compat-1.0.12-2.i586.rpm"を、Turbolinux 10 DesktopのコンパニオンCDからコピーしておいてください。
    Konsole等のターミナルソフトを起動し、次のコマンドを実行します。
    [root@zzz /yyy]# rpm -ivh libpng-compat-1.0.12-2.i586.rpm

    • 任意のディレクトリからrpmコマンドを実行する場合は、パスを指定するか、cdコマンドを使って、カレントディレクトリをrpmファイルがあるディレクトリにしておいてください。
    • rpmコマンドの詳細は、Konsole等のターミナルソフトでman rpmと入力するか、次のURLを参照してください。
      http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/RPM-HOWTO.html

  5. BJフィルタのインストール
    Konsole等のターミナルソフトのコマンドラインから、rpmコマンドを使用して、BJフィルタをインストールします。
    [root@zzz /yyy]# rpm -ivh bjfilterpixus990i-2.4-0.i386.rpm
    [root@zzz /yyy]# rpm -ivh bjfiltercups-2.4-0.i386.rpm

    異なるバージョンのCUPS対応モジュールを同時に使用することはできません。
    すでに他のバージョンのCUPS対応モジュールがインストールされている場合は、「2. BJフィルタのアンインストール」を参照して、アンインストールしてください。


  6. CUPSデーモンの再起動
    Konsole等のターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。
    [root@zzz /yyy]# /etc/rc.d/init.d/cups restart

    CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。


  7. プリンタのスプーラへの登録
    Konsole等のターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタをスプーラに登録します。
    lpadmin -p [プリンタ名 ] -m [ PPDファイル名 ] -v [ デバイスURI ] -E
     例: [root@zzz /yyy]# lpadmin -p PIXUS990i -m canonpixus990i.ppd -v canon_usb:/dev/usb/lp0 -E

  8. デフォルトプリンタの設定
    Konsole等のターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、プリンタ名を省略した場合に使用されるデフォルトプリンタを設定します。
    lpadmin -d [プリンタ名 ]
     例: [root@zzz /yyy]# lpadmin -d PIXUS990i

  9. コンピュータの再起動


LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合で、ステータスが表示できない場合はCUPSのセキュリティ設定を行う必要があります。
/etc/cups/cupsd.confの以下の項目に、設定しているIPアドレスを追加し、CUPSを再起動してください。

例:
     :
     :
 <Location />
 Order Deny,Allow
 Deny From All
 Allow From 127.0.0.1
 Allow From XXX.XXX.XXX.XXX <- この行に設定しているIPアドレスを追加してください。
 </Location>
     :
     :
 <Location /admin>
     :
     :
 Order Deny,Allow
 Deny From All
 Allow From 127.0.0.1
 Allow From XXX.XXX.XXX.XXX <- この行に設定しているIPアドレスを追加してください。
     :
     :
 </Location>

ここでXXX.XXX.XXX.XXXは設定しているIPアドレスを示します。

ネットワーク等に関するセキュリティ設定については、「CUPS Software Administrators Manual」(http://www.cups.org/sam.html)を参照してください。