コマンドラインモードでは、 BJフィルタの各種パラメータを、GUIを使わずにコマンドラインで指定します。設定の画面は表示されず、ターミナルソフトのコマンドラインから印刷を実行すると、すぐに印刷が行われます。
コマンドラインモードの書式は、次の2種類あります。
lpr -P PIXUS990i [filename] {-o "option"}
filename は、印刷するファイル名を指定するパラメータです。PS、BMP、TIFF、JPEGなど、CUPSがサポートしているファイル形式を指定できます。
CUPSがサポートしているファイル形式の詳細は、Common UNIX Printing Systemのホームページ(http://www.cups.org/)を参照してください。
option では、BJフィルタの各種パラメータを指定できます。印刷オプションとそのパラメータは、lprコマンドの -o オプションに続けて " " で囲んだ中に指定してください。詳細は「3.3 スイッチ」で説明します。
option を省略した場合は、BJフィルタが内部で持っているデフォルト値が使われます。
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option に指定できるパラメータは、プリンタのモデルによって異なります。また、組み合わせによっては無効なoption があります。 |
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CUPSのWebインタフェースでプリンタの設定を変更した場合は、変更後の値がデフォルトになります。 |
【用紙サイズをA5、用紙タイプを普通紙に設定してsample.bmpを印刷する場合の書式例】
[user@zzz /yyyy]$ lpr -P PIXUS990i sample.bmp -o "PageSize=a5" -o "MediaType=plain"
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プリンタ名を省略すると、デフォルトのプリンタが使用されます。 |
【デフォルトのオプションでsample.bmpを印刷する場合の書式例】
[user@zzz /yyyy]$ lpr -P PIXUS990i sample.bmp
【パラメータが存在しない印刷オプションで印刷する場合の書式例】
パラメータが存在しない印刷オプションについては、オプションのみ指定してください。
[user@zzz /yyyy]$ lpr -P PIXUS990i sample.bmp -o "CNGrayscale"
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rootでログインしている場合は、bjfilterコマンドを使用できます。
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この印刷方法では、CUPS対応のステータスモニタにステータス情報が表示 されません。 |
bjfilterpixus990i [filename] [switches] > /dev/usb/lp0
filename は、印刷するファイル名を指定するパラメータです。印刷できるファイルの形式は、TIFF、BMP、PPM、PNGに限られます。
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以下にサポートしている画像フォーマットを示します。
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印刷できないファイル形式が指定された場合、BJフィルタは、エラーメッセージを表示して処理を終了します。
filename を省略した場合、BJフィルタは、データがPPMの場合のみ標準入力から渡されるものとして処理をします。
switchesでは、BJフィルタの各種パラメータを指定できます。各スイッチの詳細は「3.3 スイッチ」で説明します。
switches を省略した場合、BJフィルタが内部で持っているデフォルト値が使われます。
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各スイッチに指定できるパラメータは、プリンタのモデルによって異なります。また、組み合わせによっては無効なスイッチがあります。 |
【sample.bmpを印刷する場合の書式例】
[root@zzz /yyyy]# bjfilterpixus990i --media plain --papersize a4 sample.bmp > /dev/usb/lp0