openSUSE 10.2でのプリンタドライバのインストールについて説明します。

プリンタドライバのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。

準備

libxmlパッケージのインストール

選択したインストールタイプによっては、プリンタドライバに必要なパッケージがインストールされません。
そのため、プリンタドライバのインストール前に、libxml-1.8.17-xxx.i586.rpmをインストールディスクより追加インストールする必要があります。

cupsd.confの修正

お使いの言語設定に合わせて、DefaultLanguageを修正してください。
/etc/cups/cupsd.confをエディタで開いて、末尾に以下の行を追加します。

例:日本語環境の場合

DefaultLanguage ja_JP

プリンタの接続

インストールを始める前に、コンピュータとプリンタをUSBケーブルで接続して、プリンタの電源を入れてください。

プリンタドライバrpmの準備

プリンタドライバを使用するためには、『共通パッケージ』と『機種別パッケージ』をインストールする必要があります。

cnijfilter-common-2.70-x.i386.rpm -------- 共通パッケージ

cnijfilter-ip90-2.70-x.i386.rpm -------- 機種別パッケージ

上記のrpmは、あらかじめキヤノンのWebサイトからダウンロードしておいてください。
(上記rpmファイル名の「2.70-x」の部分はバージョン番号です。)

インストール

1. プリンタドライバのインストール

ターミナルソフトのコマンドラインから、rpmコマンドを使用して、『共通パッケージ』、『機種別パッケージ』の順にプリンタドライバをインストールします。

1) 共通パッケージのインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-common-2.70-x.i386.rpm

2) 機種別パッケージのインストール

[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-ip90-2.70-x.i386.rpm

rpmコマンドの詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.rpm.org/

2. CUPSデーモンの再起動

ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。

[root@zzz /yyy]# /etc/init.d/cups restart

CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。

3. プリンタのスプーラへの登録

ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタをスプーラに登録します。[プリンタ登録名]は好きな名前で登録することができます。

/usr/sbin/lpadmin -p [プリンタ登録名] -m [PPDファイル名] -v [デバイスURI] -E

プリンタ登録名]を「IP90」として登録する場合の例:

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p IP90 -m canonip90.ppd -v cnij_usb:/dev/usb/lp0 -E

4. デフォルトプリンタの設定

ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンタ登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンタを設定します。

/usr/sbin/lpadmin -d [プリンタ登録名]

例:

[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -d IP90

5. コンピュータの再起動

KDE環境でcifコマンドのドライバUIから印刷を行う場合は、以下の設定が必要になります。
(GNOME環境の場合は以下の設定は行わないでください。)

YaSTを起動します。

システムメニューの/etc/sysconfigエディタを起動します。

[Desktop] => [Display manager]で、以下の項目の設定を変更します。
DISPLAYMANAGER_REMOTE_ACCESS: yes
DISPLAYMANAGER_XSERVER_TCP_PORT_6000_OPEN: yes

リブートします。

LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合、ステータスモニタが正常に表示できない場合があります。
その場合は、「ステータスモニタの制限事項」の6に記載のセキュリティ設定変更を行ってください。