イベントセキュリティショウ2018 キヤノンブース レポート

第26回セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2018」 キヤノンブースメッセージ:進化するソリューション。セキュリティーを越えて。 出展報告 2018年3月6日(火)~3月9日(金)東京ビッグサイト

キヤノンは3月6日(火)から9日(金)まで、東京ビッグサイトで開催された第26回セキュリティ・安全管理総合展「SECURITY SHOW 2018」に出展しました。最先端のセキュリティー情報を発信する場として知られる本イベントには194社が出展し、4日間でのべ71,402人ものお客さまが国内・海外から来場されました。

今回キヤノンは「進化するソリューション。セキュリティを超えて。」をテーマとして掲げました。グループ会社のネットワークカメラメーカー大手のアクシスコミュニケーションズ、ビデオマネジメントシステムベンダー大手のマイルストーンシステムズをはじめとするアライアンスパートナーとともに、防犯、監視といった従来のセキュリティーの枠を超えるネットワークカメラを用いた映像の役割を見据え、社会課題を解決する手段としての多彩な映像ソリューション群を紹介しました。

業種・課題に応じた的確なソリューションを提案

キヤノンブースでは、業種・ロケーションや課題に応じた的確なソリューションを「流通・小売」「社会インフラ」「製造」「ビル・オフィス」の各カテゴリーに分類し、それぞれの場面での課題解決に寄与する最新ソリューションを紹介しました。

「流通・小売」ゾーン

ネットワークカメラを利用した万引き被害のセキュリティー対策に限らず、POSデータの数字だけでは分からないお客さまの状況を得ることで顧客満足度を向上させ、さらにマーケティングへの活用で売上アップを実現するソリューションを提案しました。
顔認証により不審者来店を検知して従業員へ知らせることで万引きによるロスを抑止する「XProtectアプライアンスサーバ顔認証モデル」や、店舗出入口に設置したカメラで来店者数を可視化する「People Counter」、さらにカメラ映像から顧客の年齢層・性別を可視化して戦略的にプロモーションに活用する「Profile Analyzer」などを展示しました。
また、クラウド型サービスとすることにより、サーバー設置や運用管理を不要にし、遠隔モニタリングの導入・運用コストを業界最安値レベルに抑えた「VisualStage Type-S」も、来場したお客さまの関心を集めていました。

「社会インフラ」ゾーン

最先端の映像解析ソリューションを活用し、高度かつ高効率なセキュリティーシステムにより安全・安心な社会を実現するための仕組みを紹介しました。
中でもお客さまが注目されていたのが、超高感度ネットワークカメラ「ME20F-SHN」です。望遠・広角など豊富なラインアップと高画質を誇るキヤノンの一眼レフカメラ向け「EFレンズ」を利用できる「EFマウント」を採用し、夜間や暗所での多様なモニタリングが可能です。肉眼では確認が難しいような暗闇でもカラーで鮮明に被写体を撮影可能で、夜間の広域監視レベル向上が期待できます。
参考出展された複数のネットワークカメラ映像から特定の人物をリアルタイムで検出・検索する「広域セキュリティシステム」は、空港・駅・スポーツ会場といった多くの人が集まる環境で、特定の人物の検出・検索を実現するシステムです。目視による映像確認による発見の遅れや見逃しのリスクを減らし、効率的な警備をサポートします。他にも、高圧縮技術により映像品質を保持したままデータ容量を約10分の1に抑える「ネットワークカメラ映像圧縮システム」も参考出展しました。

「製造」ゾーン

設備機器の異常検知、従業員の安心・安全対策を実現し、重大事故の発生を予防するソリューションが紹介されました。
アクシスコミュニケーションの温度アラームカメラ「AXIS Q2901」は、物体が放射する赤外線量をもとに被写体の表面温度を画像化し、温度変化を検知します。工場内設備の異常高温や急激な温度変化の検知は、火災、故障といった事故を未然に防ぐ有効な手段となるため、幅広い業種での活用が期待できます。
また、作業員一人ひとりの動きを可視化して作業効率改善に貢献する仕組みとして、レーザー・レーダー方式で人やモノの動線を計測する「動線計測ソリューション」や、帽子や作業着に付けた2次元カラーバーコードを活用して個々の動線を把握する「いろあと(カメレオンコード)」も展示しました。これらは工場における動線の可視化、最適化によって生産性向上へつなげるソリューションとして期待されています。

「ビル・オフィス」ゾーン

高度なビル・オフィス警備を実現するため、入退管理システムと連携したソリューションを展示しました。
このうち、指定したエリア内での単独作業を検知する「Minimum Staff-Count Detector」は、複数人で行うべき作業を徹底させるために有効な仕組みです。現在、データセンターや金融機関、自治体などを中心に、主に情報漏えい防止の観点から複数人での作業を義務付ける現場が増えていますが、なかなか徹底が難しいとの声も聞かれます。本ソリューションはエリア内に映る人が1人の場合はもちろん、複数人であっても両者が一定距離を越えて離れた場合は単独作業と判断してアラートを通知します。
その他には、カメラに映った人物だけをリアルタイムで半透明の緑色のシルエットで表示する「Moving Object Mask for Milestone XProtect」も展示しました。このソリューションは、個人が特定されること避けるために、店舗での混雑状況の確認や介護施設の居室内での作業確認などニーズがありながら映像活用が難しい場合に役立つ仕組みです。プライバシーへの配慮が重要なテーマになっている最近のニーズに合わせたソリューションといえるでしょう。

セキュリティソリューションステージレポート

会場ではブース展示とともに、キヤノン、アクシスコミュニケーションズ、マイルストーンシステムズの3社から参加した3名のパネラーにより、「映像ソリューションを活用した社会課題の解決」をテーマとしたディスカッションが開催されました。

司会者から出された「映像ソリューションの社会課題解決能力とは?」との問いに対し、キヤノンマーケティングジャパン・内藤照行は「日本には現在、500万台近いネットワークカメラが設置されていますが、これらは当初の安心・安全という目的から、生産性向上、マーケティングといった役割を果たすソリューションへと進化しています。課題解決を実現するためには、映像とIoTデバイスの情報を統合管理するプラットフォームが重要です」と述べ、ネットワークカメラのメーカーや利用する通信プロトコルを問わず、あらゆる製品との柔軟な連携がカギになるとの見方を示しました。

続いて「映像ソリューションの実現、提供における役割」について、アクシスコミュニケーションズの佐藤秀一氏は「目指しているのは、相互連携するセキュリティーシステムです。当社は高機能の多様なデバイスをはじめ、カメラにさまざまなアプリケーションを組み込むことができる独自のプラットフォーム(AXISカメラアプリケーション・プラットフォーム/ACAP)を、アプリケーション開発パートナー向けに提供しています。ACAPによって、スマートフォンにアプリを追加するようにニーズに合った機能を追加できるネットワークカメラを提案していきます」と述べました。同社は人数のカウントや異常検知といった機能をカメラ本体に内蔵した製品を発表していますが、この考え方はまさに「IoTそのもの」と言えます。

一方、マイルストーンシステムズのエリック・モンドーフ氏は、「ネットワークカメラで撮影した映像を管理するビデオ管理ソフトウエア分野を提供している当社は、世界中のパートナーが開発したソリューションと、デバイスメーカーが提供する機器を統合することで強力なプラットフォームを形成しています。すべてのデバイスがインターネットにつながり、AIのサポートによって人間の能力が強化される。そうした未来では「アグリゲーション(集合)」「オートメーション(自動化)」「オーグメンテーション(拡張)」が必要です。現在、多くの仮想と現実を映像で融合・拡張するVR、ARアプリケーションが開発されています。こうした取り組みによって映像のさらなる活用を進めることは、未来の世界を生きるための手段になります」と述べました。
同氏はそうした「アグリゲーション」「オートメーション」「オーグメンテーション」が先進的な事例として、自身のスマートフォンでスポーツカーの平面的な設計図を撮影。その画像データを元にスマートフォンの画面上に立体的な映像モデルが表示される先進的なARのデモを披露しました。

ご来場ありがとうございました。

キヤノングループはイメージングの先進的テクノロジーを活用した最新ソリューションにより、従来からネットワークカメラが担ってきたセキュリティーの枠組みを超えたさまざまな社会課題の解決をめざしています。導入に向けたご相談、ご要望などございましたら、ぜひお問い合せください。

関連情報

「業種」と「用途」に応じた、お客さまの課題解決に役立つ映像ソリューションをご紹介します。

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