環境への取り組み生産拠点での取り組み

廃棄物の削減

キヤノンは、廃棄物の分別・回収による再資源化や、廃棄物自体の発生抑制に取り組むなど、廃棄物排出量の削減活動を推進しています。
2015年は、引き続き生産工程での廃材削減に取り組んだほか、サプライヤーからの調達活動へのリターナブルボックスの導入、部品調達先の海外から国内への変更による梱包材の削減などに取り組みましたが、廃棄物総排出量は2014年比1.4%増加し9万9,638tとなりました。なお、集計対象とする販売会社の営業拠点を大幅に拡大したため、2014年のデータを遡って修正しています。
2016年も引き続き廃棄物の削減活動を進めていきます。

廃棄物総排出量の推移

廃棄物総排出量の推移

水使用量の削減

キヤノンで使用する水資源のうち、約40%が生産工程に用いられています。とくにレンズや半導体の製造など、高度な洗浄が必要な工程では水洗浄が有効なことから、質・量両面での水の安定確保が重要です。そこで、限りある水資源の有効利用に向けて、「水使用量の削減」「水の最大有効活用」をめざし、水のリサイクルや水使用量および排水量の削減に取り組んでいます。
取水に関しては、行政に許可されたなかで水を効率的に利用し、取水源に影響を与えないよう配慮しており、2015年も問題は報告されませんでした。
また、排水においては各地域の排水基準を遵守するとともに、とくに排水基準が厳しい地域では、排水を工場から一切出さない「クローズド排水処理システム」を導入しています。
2015年は、こうした取り組みを継続するとともに、レンズ洗浄機の稼働台数の最適化や洗浄排水の回収による純水使用量の削減に取り組みました。これらの活動の結果、2015年の水資源使用量は2014年と比較して約0.2%減少し973万7,000m³となりました。なお、集計対象とする販売会社の営業拠点を大幅に拡大したため、2014年のデータを遡って修正しています。2016年も引き続き水使用量と排水量の削減を推進していきます。

総水資源使用量の推移

総水資源使用量の推移

水リスク評価の実施

世界では、水不足地域における量的リスク、水質の汚染などの質的リスクが課題になっています。世界資源研究所(WRI)の水リスク地図「AQUEDUCT」によると、キヤノンが生産拠点を設けている地域において、「非常に高い」リスクに該当する地域はありません。
そのようななかでも、キヤノンでは、上述の課題の重要性に鑑み、事業拠点における水使用量の徹底的な削減、事業拠点から排出される排水基準の徹底管理により、キヤノンが事業活動を行う各地域における量的、質的な水ストレスを最小化するための取り組みを続けています。

クローズド排水処理システム

キヤノンでは、生産工程での水資源使用の抑制と排水量の削減に向けて、「クローズド排水処理システム」を導入しています。
例えば、キヤノン(株)宇都宮工場では、生産工程排水を分別して処理する方法を取り入れています。洗浄排水のように汚れが少ない排水は、活性炭吸着やイオン交換樹脂、逆浸透膜、UV酸化などの高度処理を行い、研磨排水のように汚れの多い排水は、前処理で凝集分離後に高度処理を行い、生産排水のリサイクルをしています。
また、生産排水のうち固形物や油分などを多量に含むリサイクルが難しい排水については、真空蒸留濃縮装置を用いて減量化することで、廃棄物処分量を削減しています。
これらの排水処理システムの導入・維持により、水資源と河川環境の保護に努めています。

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