廃棄物・資源問題の解決策がリサイクル

世界には現在、資源に関わる大きな問題として、資源高騰問題の他にプラスチックによる「太平洋ゴミベルト」を代表例としたゴミ問題などがあります。それらは、メーカーが対策すべき重要な地球環境問題の一部であり、それを解決する一つの方法がリサイクルです。

大きく2種類に分けられる、材料リサイクル

1.他の製品へリサイクル

世の中の材料リサイクルは、ほとんどが“他の製品”に材料を再利用するリサイクルです。金属の場合、リサイクルしても純度が維持されるため、他の製品にも繰り返しリサイクルすることができます。
しかしプラスチックは、再生過程で純度が落ちやすく、リサイクルを繰り返すことが難しい素材です。例えば、回収ペットボトルを食品用トレイや繊維などの材料に再利用するように、元の製品に戻らず、再利用できるレベルで有効にリサイクルされるのが一般的です。

他の製品へリサイクル

2.同じ製品へリサイクル

もう一つの材料リサイクルが、“同じ製品”に材料を再利用するリサイクルです。これをクローズドループリサイクルといいます。
リサイクルが難しいプラスチックですが、再生工程で純度を高く維持しながら同製品に再利用していくことができれば、金属のように何度も繰り返しリサイクルすることができます。

同じ製品へリサイクル (クローズドループリサイクル)

クローズドループリサイクルは理想のプラスチックリサイクル

キヤノンでは、クローズドループリサイクルこそがプラスチックにとって理想のリサイクルであると考えています。なぜなら、材料を繰り返し製品に使うことができるため、資源として活用できる期間を大きく延ばすことができるからです。キヤノンは、1992年からトナーカートリッジリサイクルでクローズドループリサイクルを行っています。また近年では、リサイクルプラントの自動化が進められています。この自動プラントにはキヤノンのリサイクルに関するアイデアと技術がふんだんに盛り込まれています。

リサイクルでも新品と同等の品質 すべての材料を再資源化

設計段階からの取り組みで、プラスチックリサイクルの難題をクリア

プラスチックは熱に弱く、溶剤にも溶けにくいため、他の材料と分別することが困難です。このためプラスチックは、クローズドループリサイクルが特に難しい材料とも言えます。
キヤノンでは、カートリッジの設計からクローズドループリサイクルを前提としたものづくりを展開しています。例えば、熱による材質変化を抑制したプラスチック材の採用、使用プラスチック材の種類限定、ラベルの廃止などの対策を施し、プラスチックリサイクルの難題をクリアしました。

最適な材料選定

熱による材質変化を抑制したプラスチック材を採用することで、資源循環率の更なる向上を実現しました。

プラスチックの種類を限定

プラスチック材の種類を極力減らすことで、分別精度を向上させています。

異物混入の防止策

再生時に純度低下の原因となっていた「シール」を、「型彫り」に変更しています。これにより接着剤などの混入を根本から防いでいます。

トナーカートリッジのクローズドループリサイクル

クローズドループリサイクルは、資源の生涯を最大限に延ばす、優れたリサイクルのかたち。回収されたトナーカートリッジが、再びトナーカートリッジに生まれ変わる仕組みをご紹介します。

(3分03秒)

トナーカートリッジのクローズドループリサイクル

2015年に最新のキヤノントナーカートリッジ自動リサイクルシステムCARS-Tが稼動を開始しました。このシステムは、職場環境の快適性を高めるとともに、再生処理量の大幅な向上とリサイクルプラスチックの高純度化を実現しています。

(3分10秒)

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