ACTION for GREEN|オセ社(オランダ)地下水を循環させ冷暖房エネルギーとして使う

オセ本社研究・開発棟 2015年に「地下水循環エネルギーシステム」を導入したオセ本社研究・開発棟(オランダ・フェンロ市)

地下水循環エネルギーシステム

Océ(オセ)社では、環境負荷低減するために「地下水循環エネルギーシステム」を建物の冷暖房システムとして導入しています。このシステムでは、冷水熱貯蔵井と温水熱貯蔵井がそれぞれ帯水層まで掘られます。夏季には、冷水熱貯蔵井から冷たい地下水が汲み上げられ、熱交換器によって冷気を作り建物の冷房に用いられます。そして熱交換器で温められた水は温水熱貯蔵井を通じて帯水層に戻され、地下に貯蔵されます。冬季には、プロセスが逆になります。電気や天然ガスを用いた従来の冷暖房システムに比較して、この「地下水循環エネルギーシステム」は二酸化炭素の低減にも貢献しています。

地下熱エネルギー蓄積システムの概略地下水循環エネルギーシステムの概略

オセ社における「地下水循環エネルギーシステム」の導入状況

現在オランダの事業所で3か所そしてドイツの事業所で1か所に、この「地下水循環エネルギーシステム」が導入されています。導入されているシステムは、熱貯蔵井を用いているため英語でATES(Aquifer Thermal Energy Storage system)と呼ばれています。温水及び冷水熱貯蔵井の深さは、約80mです。このシステム導入のためには、高い精度の帯水層の調査技術(冷水帯水層と温水帯水層を隣接した地域で探し出すこと)と高度な井戸の掘削技術(2本の熱貯蔵井が相互に影響しないようにすること)が必要となります。また現在計画中であるオランダ・本社棟の建設においても、このATESが導入される予定です。

2本の熱貯蔵井を掘削している様子(オランダ・フェンロ市)熱貯蔵井を掘削している様子(オランダ・フェンロ市)

施設管理部門のHenk-Drik Eltingさん

Henk-Drik Eltingさん

オランダおよびドイツに導入した「地下水循環エネルギーシステム」は、運用コストの削減とともに、エネルギー効率の改善に役立っています。このような最先端の技術を用いることで、企業活動における環境影響を低減するというわれわれのコミットメントを実証しています。オセ社は、開発・生産のプロセスや生産した製品から起因する環境負荷だけではなく、すべての業務での環境負荷の削減に向けた環境保全活動を推進し続けます。

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