ACTION for GREEN|キヤノン財団環境問題の解決に向けた研究テーマを助成

「動物目線による海洋環境モニタリング」(第1回)より 「動物目線による海洋環境モニタリング」(第1回)より

2008年に設立され、これまでに合計114の研究テーマに助成

キヤノン財団は、経済のグローバル化や情報のネットワーク化が急速に進展していく中、環境問題や資源問題など、国・地域の境界を越えて直面する人類に共通な課題の解決に寄与するために、2008年に設立されました。「共生」の理念を掲げるキヤノンが、人々の生活をより豊かにするために、グループが提供する製品やサービスを超えて社会に恩返ししたいという気持ちが、その根底にありました。キヤノン財団の目的は、科学技術をはじめとするさまざまな学術および文化の研究・事業・教育を行う団体や個人に対して幅広い支援を行い、社会の持続的な繁栄と人類の幸福に貢献していくことです。助成を行う対象として「産業基盤の創生」と「理想の追求」の二つのプログラムがあり、2016年末までに、合計で114の研究テーマが助成を受け、それぞれの研究を発展、進化させてきました。

環境問題を取り上げた研究テーマを数多く支援

キヤノン財団では、これまで、環境問題をテーマに取り上げた多くの研究に助成を行ってきました。「産業基盤の創生」では、経済発展を促すような6つの科学技術分野の一つとして「環境・資源・エネルギー」が取り上げられており、エネルギー・資源問題、環境保全や地球温暖化など、幅広い環境テーマが対象となっています。また、「理想の追求」では、最初の5年間は「海」、現在は「食」とキーワード(研究課題)が設定され、それぞれのキーワードのもとで、環境問題の解決につながるようなテーマが数多く寄せられています。これまでの公募の中から、「産業基盤の創生」では、「自然共生型の高効率光エネルギー交換システムの構築」(第1回)や「グリーンITを実現する超低電力化フラットLSI自動設計技術の創生」(第3回)などが、「理想の追求」では、「動物目線による海洋環境モニタリング」(第1回)や「環境を記録する造礁サンゴの骨格成長メカニズムの解明」(第4回)などの環境関連研究テーマが助成を受け、その成果が報告されています。

キヤノン財団の小野武夫さん

小野武夫さん

「理想の追求」では、「Frontier, Welfare, Sustainability」の視点から、キヤノン財団が毎年キーワードを提示しています。このため、環境に関わりをもつ研究テーマも全体の約1/3と多く、海洋生物や海流に関する研究、ブルーカーボンに関する研究、地球温暖化に強い作物に関する研究など多くの研究に助成してきました。中でも、絶滅が危惧されるアジアのカワイルカの生態に迫った「アジア域に棲息する小型歯クジラ類のリアルタイム音響観測ネットワークの構築」(第2回)は、第25回地球環境大賞「フジサンケイグループ賞」を受賞しています。キヤノン財団では、これからも研究助成事業を通じ、環境問題の解決に寄与していきたいと考えています。

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